睡眠には身体を回復させる働きがあります。妊活中の睡眠不足は不妊につながるのではと、不安に思う人もいるかもしれません。ここでは、睡眠のメカニズムと、妊活中の睡眠の大切さ、睡眠の質を高める方法について解説します。
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眠りのメカニズム
人間は一般的に朝起きて昼活動し、夜眠るというサイクルを繰り返しています。人間の睡眠は、どのようなメカニズムでできているのでしょうか。
睡眠欲求とは
人間の睡眠は、睡眠欲求と覚醒力のふたつが作用して成立しています。睡眠欲求は起きてから時間が経つにつれて強くなり、目覚めている時間が長いほど強くなります。いったん眠りに入ると睡眠欲求は減少し、十分な睡眠をとると睡眠欲求がなくなり目が覚めます。
覚醒力は人間を目覚めさせる力で、一日の決まった時刻に増大し、睡眠欲求に打ち勝つことで人間を目覚めさせています。ナルコレプシーの原因として話題になったオレキシンという神経ペプチドが、覚醒の維持を担っています。暗くなるとメラトニンというホルモンが増加し睡眠欲求が強まり、オレキシンが減少し覚醒力が弱まることで、眠気を感じるようになるのです。
睡眠中の身体の状態
睡眠に入るとき、手足の甲の皮膚血管が開き、身体に対する手足の相対的温度が上昇することで、体温が下がり脳を冷やします。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは入眠前から血中濃度が上昇し、脳が夜になったと認識するころには高い濃度を示します。身体のさまざまな働きが機能することで、人間の身体は睡眠と覚醒を調整しているのです。