ままのて

冬の到来とともに流行するインフルエンザ。保育園、幼稚園、学校などの集団生活を送る子どもはもちろんですが、未就園児や赤ちゃんも感染が心配になりますね。重症化を防ぐため、インフルエンザの予防接種を検討している保護者も多いでしょう。ここではインフルエンザワクチンの効果や副作用、接種の推奨時期などについて解説します。


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インフルエンザの流行時期と予防接種予約


流行時期

インフルエンザシーズンはその年の第36週から翌年の35週までを一区切りとしています。2024/25シーズンは2024年9月2日~2025年8月31日までです。

冬はさまざまな感染症が流行しやすい季節です。インフルエンザも同様で、例年11月末ごろから報告数が増えはじめ、1月ごろにピークを迎えます。ただし、流行の時期についてはその年によって多少のばらつきあるようです。

近年は、さまざまな感染症で例年とは異なる時期の流行がみられるため、インフルエンザの定点医療機関当たり報告数や報道を通じ、感染状況を確認するようにしましょう。


インフルエンザ予防接種の予約時期

ワクチンは接種してから効果が出るまでのあいだに2週間ほどかかります。そのため、流行しはじめてから予防接種をしても効果が出るまでに罹患する可能性があり、一般的には12月に入るまでには必要な回数の接種を済ませておくと安心だといわれています。

予防接種の受付は、9月末~10月頃に開始する病院が多いようです。ホームページなどでかかりつけ医の予防開始時期を確認しておきましょう。


インフルエンザ予防接種の種類は?接種回数は何回?


24/25シーズンから経鼻弱毒生インフルエンザワクチンが開始

日本国内でこれまで「不活化インフルエンザHAワクチン」が使われてきました。これに加えて、24/25シーズンからは経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの供給も開始されます。

経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは2023年3月に、日本国内での使用が承認されたワクチンです。不活化インフルエンザHAワクチンと経鼻弱毒生インフルエンザワクチンには、接種回数や適応年齢に違いがあります。


不活化インフルエンザHAワクチン

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不活化インフルエンザHAワクチン(インフルエンザHAワクチン)は、これまでインフルエンザの予防接種に使われていたワクチンです。

インフルエンザHAワクチンは不活化ワクチンで、注射による接種が行われます。年齢によって推奨されているワクチンの接種量、回数が異なります。平成28年度の厚生労働省の発表によると、推奨されるインフルエンザHAワクチンの接種量と接種回数は以下通りです。

・6ヶ月以上3歳未満:1回0.25mL 2回接種
(ただしワクチンの種類によって1歳以上からの摂取に限られるものがある)
・3歳以上13歳未満:1回0.5mL 2回接種
・13歳以上:1回0.5mL 1回接種
(ただし1回目と2回目の接種のあいだに13歳になった場合は2回接種を推奨)

赤ちゃんや子どもは免疫力が低く、抗体が付きにくいことから2回接種が推奨されています。1回目の摂取と2回目の接種のあいだを2週間~4週間明けるの一般的ですが、より高い免疫効果を得るために3週間~4週間あけて接種することが望ましいという医師の意見もあります。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため、ほかの予防接種を同時接種したいと考える保護者も多く、他の予防接種とあわせて接種することは、基本的に問題ないといわれています。ただし、副作用の多いワクチンですので単独接種を推奨する医師もいます。ワクチン接種の前に母子手帳、予防接種のスケジュール表などを持参して医療機関に相談すると良いでしょう。


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