ままのて

妊娠中・出産後の20〜50%の女性がお尻のトラブルに悩むことがあるといわれています。なかでも「痔」は相談しにくい病気のため、市販薬に頼る・放置するという方も少なくありません。痔には種類があり、重症化する前に適切な治療を行うことが大切です。妊婦の痔の原因、治療法や予防法、かゆみなどの症状について解説します。


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相談しにくい「痔」などのお尻のトラブル

妊娠中は大きくなるお腹を始め、さまざまな身体の部分に変化が現れます。肩こり、腰痛、頭痛、息苦しさを感じたり血行が悪くなったり、足がむくむこともあるでしょう。妊婦は人には言いにくい「尿漏れ」「痔」といった症状に悩むこともあります。痔に悩む女性対象に行なったある調査では、妊娠・出産前後で痔になった、痔が悪化したという人が全体の約8割を占めたというデータがあるようです。

痔は症状がある人だけでも成人の約半数いるともいわれています。身近な病気ではありますが、恥ずかしさから適切な治療を受けずに悪化してしまうケースも少なくないようです。痔は大きく分けて3つのタイプに分かれ、男女ともに最も多いのは「痔核(じかく)」と呼ばれる直腸や肛門の血行が悪くなり、血管の一部が膨れ上がることで出血・脱出が起こるものです。いぼ痔と呼ばれることもあります。皮膚が裂ける「裂肛(れっこう)」、膿がたまる「痔瘻(じろう)」といったものが他にはあります。


痛い妊婦の「痔」、かゆみや痛みで眠れない人も

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なかなか他人に相談しにくいと考える人も多いかもしれませんが、妊婦のお尻のトラブルは珍しいものではありません。妊婦はお腹の胎児の成長に伴い子宮が大きくなり、血管を圧迫し、便秘になりやすくなります。便秘は妊婦の痔が発症する・痔が悪化する傾向の一因になっているともいわれています。

妊婦の痔の症状は、痔のタイプや原因によっても差があるようです。痛い、痔が痛くて寝られない、かゆい、痔核が飛び出ている、腰痛を感じるといった症状が多いでしょう。妊婦は臨月が近くになるつれて、大きくなったお腹の重みで息苦しさを感じ、眠れなくなることもあります。さらに痔の痛みにより眠れないと、ストレスが増し、とてもつらいでしょう。痔の症状が深刻化するほど手術が必要になることもあるので、放置せずに早い段階で対処していきましょう。

薬の使用をためらうことで病院の受診自体を控える妊婦も少なくありませんが、つらい症状を我慢するのではなく、症状緩和に向けて副作用などを考慮しながら相談していくことも大切でしょう。


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