レバーや緑黄色野菜に多く含まれるビタミンAは、ママの肌や目を健康的に保ち、赤ちゃんの発育にも欠かせない大切な栄養素です。しかし妊娠中は、ビタミンAの過剰摂取に注意が必要です。ビタミンAを摂りすぎると赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか。ビタミンAの効率的な摂り方や注意したい食材を産婦人科医監修で解説します。
本ページはプロモーションが含まれています
ビタミンAとは?
ビタミンAとは、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」のひとつです。ビタミンは体内で作り出すことができないため、食事で体外から摂取する必要があります。脂溶性ビタミンは、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」と違って調理工程によって成分が失われにくく、油と一緒に摂取すると吸収率が高まるのが特徴です。
ビタミンAは、視覚や聴覚を正常に保ったり、皮膚や粘膜を健康的に保ったり、赤ちゃんの身体の発育を促したりと、大切な役割を持っています。ママにとっても赤ちゃんにっても、必要不可欠な栄養素といえるでしょう。
ビタミンAには、「レチノール(ビタミンA1)」や「3ーデヒドロレチノール(ビタミンA2)」といった種類があります。レチノールは動物性食品に多く含まれています。また、植物性食品から摂取できる「βーカロテン」や「αーカロテン」などのカロテノイド色素群も、体内でビタミンAに変換されます。これらの合計が摂取量となり、レチノール活性当量(μgRAE)という単位を用いて表されます。
妊娠中、ビタミンAの摂取量に注意すべきなのはなぜ?

引用元:https://cdn.mamanoko.jp/attachments/448ef366014b552f432100e39927e8c2c0b8e051/store/limit/620/620/6a435623f4ac063659fb6101305089792e05aef31698d34262c3a1e2d53e/image.jpg
ビタミンAは健康上欠かせない栄養素ですが、過剰摂取すると悪影響をおよぼすこともあります。ビタミンAを過剰に摂った場合、腹痛や嘔吐、めまいなどの急性症状が見られることがあります。また、慢性的に骨の痛みや食欲不振、体重減少などが起こることもあるでしょう。
妊娠中にビタミンAを過剰に摂取すると、赤ちゃんに奇形を生じさせる可能性もあるとされています。妊娠初期のママは、赤ちゃんへの影響を考え、推奨量を超えるような過剰摂取をしないように注意しましょう。厚生労働省が定めているビタミンAの推奨量は、成人女性で650~700μgRAE/日です。1日の上限摂取量は2700μgRAE/日となっています。(※1)
野菜から摂取できるβーカロテンなどのカロテノイドは、ビタミンAが過剰になると変換率が減少します。そのため、カロテノイドは摂りすぎても健康上はあまり問題ありません。注意するべきは動物性食品に含まれるレチノールのほうです。うなぎの蒲焼であれば200g、あなごなら300gほどで上限量に達します。レバーのレチノール含有量はとくに多いため、妊娠初期は控えたほうが良いでしょう。
普通の食事はそれほど神経質になる必要はありませんが、サプリメントやビタミン剤を摂取する場合はとくに注意したほうが良いでしょう。上限摂取量を超えないように、摂取回数や量をしっかり守ることが大切です。
下記は外部サイトのためスタンプの獲得はできません。
【産婦人科医監修】妊婦はうなぎや穴子を食べてもいい?いつから摂取量に気…