受精から着床後の自覚症状や体調の変化には個人差があります。着床後に下痢や吐き気などを感じることもあるようです。少しでも早く妊娠の可能性を知りたいときは、着床を知るひとつの手掛かりとなります。ここでは排卵から着床までの妊娠の仕組みと、妊娠した場合、妊娠超初期に自覚しやすい症状と身体の変化について医師監修で解説します。
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受精から着床までの身体の変化
精子が卵子の元を目指す
腟内に射出された精子は、回旋運動をしながら腟の中を進んでいきます。腟から子宮内腔を経て、精子は卵管の奥を目指します。卵管は「卵管間質部」「卵管峡部」「卵管膨大部」「卵管采」に分かれています。
精子は腟から卵管にたどりつくまでに受精能を獲得する一方、徐々に数が減少していきます。卵子と受精できる精子はひとつしかないため、厳しくふるいにかけられるのです。
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受精能を獲得した精子は、卵子と受精するために卵管膨大部に進みます。
卵管膨大部の先にあるのは、イソギンチャクのようなたくさんのヒダが付いた卵管采という器官です。卵管采は、排卵日に卵巣の膜を破り腹腔内に飛び出した卵子をヒダでとらえ、中央部分の開口部から取り込む役割を果たします。
卵子が卵管膨大部に取り込まれたとき、精子が待っていれば受精が起こる可能性が高くなります。しかし、卵子と精子には寿命があるため、このタイミングで卵子と精子が出会わなければ、受精の確率は低下します。
受精卵が卵管を進む
精子が卵子の膜を破り、卵子と精子が結合すると受精卵が誕生します。卵子は精子と受精することで活性化され、活発な細胞分裂が起こります。
受精卵は分割を繰り返しながら子宮に向けて卵管を進み、受精後4〜6日ほどかけて子宮へと到達します。子宮に到達するころには、受精卵は着床に適した「胚盤胞」へと成長しています。
受精卵が子宮内膜に着床する
排卵後、卵胞は黄体へと変化し、黄体からはプロゲステロンが分泌されます。プロゲステロンは子宮内膜を厚くし、着床に適した環境へと成熟させる作用があります。受精卵が細胞分裂しながら卵管を進むのにあわせて、子宮では子宮内膜が着床に適した状態へと成長を続けています。
成熟した子宮内膜の表面は、絨毛という細かい突起に覆われています。子宮に到達した胚盤胞は、この絨毛に接着するようにして着床を開始します。着床が開始するのは受精から約7日目で、受精卵が子宮内膜の表皮に完全に覆われる着床まではさらに5日ほどかかります。つまり、受精から着床完了までにかかる日数は12日間です。
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